公務員連絡会が政府等に要求書を提出
2020年4月21日

 2月18日、公務員連絡会の委員長クラス交渉委員による武田国家公務員制度担当大臣、一宮人事院総裁それぞれへの要求書の提出が行われました。 

 要求書では、賃金を引き上げること、超過勤務時間の上限規制の実効性確保のための厳格な勤務時間管理やハラスメント防止対策の措置、段階的定年引上げの着実かつ確実な早期実施などを求めています。今後、幹事クラス交渉、書記長クラス交渉などを配置し、3月18日の回答指定日に向け、政府、人事院を追求することとしています。

〈人事院総裁交渉の経過〉

 公務員連絡会の柴山議長は、「自然災害が多発する中、安心して仕事に専念できるよう、勤務環境の一層の改善すること」「賃上げによる職員の待遇改善はもとより、長時間労働の是正やハラスメントの防止対策など、『働き方改革』をより一層推進する必要があること」「職員が日々の職務に精励できる職場となるよう、要求事項を実現すること」「事務レベルでの交渉を積み重ね、労働基本権制約の代償そして職員の利益保護に責任を持つ総裁から直接春の段階の誠意ある回答を求める」と述べました。

 これに対し、一宮総裁は「公務を巡る情勢は厳しい状況にある。各要求事項については、今後、誠実に検討し、しかるべき時期に回答する」と応え、今後公務員連絡会と交渉・協議していく姿勢を示しました。

<国家公務員制度担当大臣交渉の経過>

 柴山議長は同様の要求に加え、「公務員の定年引上げについては、早期実現が必要であること」「転居を伴う異動については、実態に即した見直しなど必要な施策を講じるよう政府全体で取り組むこと」と述べ、国家公務員の人事行政に責任を持つ大臣から直接春の段階の誠意ある回答を求めました。

 これに対し、武田大臣は、「公務員の方々が国民全体のために献身的に職務に当たられていることに対し、敬意を表する。各要求事項については、検討の上、しかるべき時期に回答させていただく」と応え、今後公務員連絡会と交渉・協議していく姿勢を示しました。