連合春闘中間まとめ公表
賃上げの流れを引き継いでいる
連合は、6月3日に、「2020春季生活闘争中間まとめ」を公表しました。
その中で連合は、「2020春季生活闘争は、経験したことのない交渉環境下で行われている。これまでに引き出された回答は、組合要求との隔たりはあるものの、概ねここ数年の賃上げの流れを引き継いだものであり、現下の厳しい状況の中、組合員の努力と日本経済に対する労使の責任と期待に応えるべく、ぎりぎりまで協議・交渉を追い上げた結果であると受け止める。」としています。
また、最終的な受け止めについては、今なお多くの組合が交渉を継続している現状であることから、「2020春季生活闘争まとめ」において取りまとめることとしています。
<中間まとめ 概要>
1.現時点における受け止め
◯要求との隔たりはあるものの、概ねここ数年の賃上げの流れを引き継いだものである
◯解決にむけては粘り強い支援が必要。4月中の妥結率は、例年よりも大きく低下した。要求を提出したすべての組合の解決にむけては、粘り強く支援していく必要がある。
◯全体の賃上げ率は、300人未満の組合の額・率が、今次闘争においても全体を上回っている。
◯有期・短時間・契約等労働者の賃上げは、時給、月給ともに昨年同時期を大きく上回った。平均時給は加重平均、単純平均ともに1,000円を上回った。
◯同一労働・同一賃金に関する法改正を受けて、一時金や福利厚生の取り組み等について、多岐に亘る取り組みが行われている。長時間労働の是正については、36協定の見直しや点検、年次有給休暇の取得促進に向けた取り組みなどに、昨年同様、多くの組合が取り組んでいる。ジェンダー平等・多様性の推進にむけた取り組みについては、職場におけるハラスメント対策について、昨年を上回る組合が取り組みを進めている。
2.今後に向けた対応
要求を提出したすべての組合の解決に向けては、第6回中央闘争委員会確認事項(5.21)に基づき、粘り強い支援を継続する。2021闘争に向けた課題については、新型コロナウイルス感染症の影響(生活、雇用、経済、労働条件)や経済再生に向けた政策の状況などを踏まえつつ、2020闘争まとめにおいて提起する。